2025.4/13

ソアビル歯科医院における歯科恐怖症患者さんへの対策

対象:すべての患者・特に歯科恐怖症の患者さん


1. 基本方針

  • 患者さんの恐怖や不安を「理解・共感」する姿勢を大切にします
  • 無理な処置や強制は絶対に行わず、患者のペースに合わせて対応いたします
  • 院内全体で一貫したチーム対応を徹底します

2. 初期対応(受付・カウンセリング)

▶ 受付スタッフ

  • 声のトーンは柔らかく、ゆっくり丁寧にいたします
  • 初診時に「歯科治療に不安があるか」の確認をカルテに記録します
  • 名前を呼ぶときも優しく呼びかけるよう心がけ、不安そうな場合は「大丈夫ですか?」と一声おかけします

▶ カウンセリング担当

  • 問診票に「歯科恐怖症」「過去の嫌な経験」などの欄を設けています
  • 「どんなことが怖いですか?」「過去に嫌な思いをされたことはありますか?」など、具体的な聞き取りをいたします
  • 「今日は診察だけでも大丈夫ですよ」と伝えたり、プレッシャーを与えません

3. 診療室での対応

▶ 歯科医師・衛生士

✳ コミュニケーションの工夫

  • 最初に治療の流れを説明し、不安要素を事前に除きます
  • 「途中でつらくなったら、手を挙げて教えてくださいね」など、コントロール感を与えます
  • 専門用語は避け、わかりやすく、短く、やさしく説明いたします

✳ 処置中の配慮

  • 治療器具の見せ方や音(タービンなど)に注意します
  • 必要があればイヤホン・ブランケット・アロマなどを使用しリラックス環境をつくる
  • 麻酔は表面麻酔→麻酔(時に電動麻酔)で丁寧に行います。

4. 院内環境の工夫

  • 待合室:明るく清潔感のある空間、歯科器具の音が届かない設計を目指します
  • カウンセリングルーム:個室で、落ち着ける雰囲気づくりをします
  • 診療ユニット:可能ならパーテーションや壁で仕切り、圧迫感の軽減をします

5. 記録とチーム共有

  • 恐怖の内容・苦手なこと・希望などをカルテやスタッフ間メモに明記します
  • 次回来院時も継続して安心してもらえるように、担当者だけでなく院内全体で情報共有します

6. 緊急対応(パニック・過呼吸時)

  • 治療は中止し、落ち着ける場所へ誘導します
  • 静かな声で「深呼吸して大丈夫ですよ」「今日は無理せず、また日を改めましょう」と声かけいたします
  • 水やタオルを用意し、必要に応じて付き添い者への連絡も検討します

✨ 最後に

「安心できたから、通えるようになった」
この一言がもらえるよう、“人としての寄り添い”を忘れません!!