**包括歯科臨床(Comprehensive Dental Care)**とは、単に虫歯や歯周病を治療するのではなく、口腔全体の機能・審美・予防・全身との関係性までを総合的に診る歯科医療のアプローチです。患者一人ひとりのライフステージや健康状態に合わせて、必要な診査・診断・治療・メインテナンスを統合的に行います。

【包括歯科臨床の柱】
1. 全顎的診査・診断
- 歯・歯周組織・咬合・顎関節・粘膜・筋肉・舌・習癖などを総合的にチェック
- セファロ、CT、口腔内スキャナーなどによる三次元的な診断
2. 多職種連携・学際的治療
- 補綴・保存・矯正・外科・口腔内科・小児歯科などの専門性を統合
- 医科(糖尿病、呼吸器、整形、耳鼻科など)との連携
3. 機能・審美・予防のバランス
- 噛む・飲み込む・話す・見た目をトータルで改善
- 予防を軸に、治療から再発防止まで一貫管理
4. 患者中心のケア
- ライフスタイル、価値観、社会背景を考慮した個別対応
- インフォームドコンセントとチーム医療の徹底
【主な治療領域の関係性】
- う蝕・歯周病治療 → 口腔環境の健全化
- 矯正治療 → 咬合と顎位の最適化
- 補綴(義歯・クラウン) → 咀嚼・審美機能の再建
- インプラント → 歯の喪失に対する機能回復
- 顎関節・咀嚼筋管理 → 下顎位と全身の調和
- 口腔機能発達支援/回復支援 → 小児〜高齢者まで対応
【包括歯科臨床がもたらすメリット】
- 再発しない長期安定した治療
- 咬合崩壊や全身疾患との関連を未然に防ぐ
- 審美と機能を両立した健康的な生活支援
- 患者のQOL(生活の質)向上
【こんな患者さんに最適】
- 「治療してもまた悪くなる」
- 「あちこち気になるけど、何から始めていいかわからない」
- 「入れ歯や被せ物が合わない」
- 「顎が痛い、肩こりや頭痛がある」
- 「歯を守りながら健康でいたい」