そのクセ、歯に悪影響かも?
―「態癖(たいへき)」がもたらすお口のトラブル ―
こんにちは、ソアビル歯科医院です。
日常生活の中で、何気なくやっている「クセ」、実は歯や顎、かみ合わせに大きく影響していることをご存じですか?
今回は、そんな無意識のクセ「態癖(たいへき)」について、わかりやすくご紹介します。
◆ 態癖(たいへき)とは?
「態癖」とは、体や口の周りで無意識に繰り返しているクセや習慣のことです。
日々の生活の中でよくある態癖には、こんなものがあります。
- 頬杖をつく
- 横向き・うつ伏せで寝る
- 片側の歯ばかりで噛む
- スマホやPCを見るときに顔を傾ける
- 歯を食いしばる・無意識に上下の歯を当てる(TCH)
- 舌で歯を押す、唇をかむ
いずれも、“ちょっとしたクセ”に見えますが、これらが毎日長時間続くと、歯や顎に継続的な力が加わり、さまざまな不調の原因になることがあります。
◆ 態癖がもたらすお口のトラブル
■ 歯並び・かみ合わせの乱れ
持続的な圧力で、歯が少しずつ動いてしまい、歯並びが崩れてくることがあります。
■ 詰め物・被せ物が外れやすい
特定の部位に負担が集中し、治療したところにトラブルが起きやすくなります。
■ 顎関節症
顎に偏った力がかかり、関節に痛みや音が出たり、口が開きにくくなることも。
■ 歯の痛みやしみ
食いしばりや接触癖(TCH)によって歯に微細なヒビが入り、知覚過敏や違和感の原因になることがあります。
■ 顔のゆがみ・左右差
筋肉の使い方が偏ることで、顔貌や体全体のバランスにも影響します。
◆ 自分の態癖に気づくことが大切です
態癖は無意識に行っていることが多いため、まずは“自分のクセに気づく”ことが第一歩です。
- 「今、歯がくっついていないか?」
- 「片方ばかりで噛んでいないか?」
- 「スマホを見る姿勢はどうか?」
- 「寝るときに枕に顔を押しつけていないか?」
少しずつ見直していくことで、トラブルを予防することができます。
◆ ソアビル歯科医院でできること
当院では、初診カウンセリングや検査時に、噛み合わせや顎の動き、態癖の有無なども確認しています。
必要に応じて、
- マウスピース(ナイトガード)
- 姿勢や習慣のアドバイス
- 筋機能療法(MFT)
- 咬合再構成治療
など、患者さん一人ひとりに合った方法で、症状の改善・再発防止をサポートしています。
◆ まとめ:態癖を見直せば、歯も身体も健康に
「クセだから大丈夫」と思っていたことが、実は歯や顎、全身の健康に大きな影響を与えているかもしれません。
気になる症状がある方、思い当たるクセがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
お口の小さな違和感が、改善のきっかけになるかもしれません。