2025.4/27

そのクセ、歯に悪影響かも?

そのクセ、歯に悪影響かも?

―「態癖(たいへき)」がもたらすお口のトラブル ―

こんにちは、ソアビル歯科医院です。
日常生活の中で、何気なくやっている「クセ」、実は歯や顎、かみ合わせに大きく影響していることをご存じですか?

今回は、そんな無意識のクセ「態癖(たいへき)」について、わかりやすくご紹介します。


◆ 態癖(たいへき)とは?

「態癖」とは、体や口の周りで無意識に繰り返しているクセや習慣のことです。
日々の生活の中でよくある態癖には、こんなものがあります。

  • 頬杖をつく
  • 横向き・うつ伏せで寝る
  • 片側の歯ばかりで噛む
  • スマホやPCを見るときに顔を傾ける
  • 歯を食いしばる・無意識に上下の歯を当てる(TCH)
  • 舌で歯を押す、唇をかむ

いずれも、“ちょっとしたクセ”に見えますが、これらが毎日長時間続くと、歯や顎に継続的な力が加わり、さまざまな不調の原因になることがあります。


◆ 態癖がもたらすお口のトラブル

■ 歯並び・かみ合わせの乱れ

持続的な圧力で、歯が少しずつ動いてしまい、歯並びが崩れてくることがあります。

■ 詰め物・被せ物が外れやすい

特定の部位に負担が集中し、治療したところにトラブルが起きやすくなります。

■ 顎関節症

顎に偏った力がかかり、関節に痛みや音が出たり、口が開きにくくなることも。

■ 歯の痛みやしみ

食いしばりや接触癖(TCH)によって歯に微細なヒビが入り、知覚過敏や違和感の原因になることがあります。

■ 顔のゆがみ・左右差

筋肉の使い方が偏ることで、顔貌や体全体のバランスにも影響します。


◆ 自分の態癖に気づくことが大切です

態癖は無意識に行っていることが多いため、まずは“自分のクセに気づく”ことが第一歩です。

  • 「今、歯がくっついていないか?」
  • 「片方ばかりで噛んでいないか?」
  • 「スマホを見る姿勢はどうか?」
  • 「寝るときに枕に顔を押しつけていないか?」

少しずつ見直していくことで、トラブルを予防することができます。


◆ ソアビル歯科医院でできること

当院では、初診カウンセリングや検査時に、噛み合わせや顎の動き、態癖の有無なども確認しています。

必要に応じて、

  • マウスピース(ナイトガード)
  • 姿勢や習慣のアドバイス
  • 筋機能療法(MFT)
  • 咬合再構成治療

など、患者さん一人ひとりに合った方法で、症状の改善・再発防止をサポートしています。


◆ まとめ:態癖を見直せば、歯も身体も健康に

「クセだから大丈夫」と思っていたことが、実は歯や顎、全身の健康に大きな影響を与えているかもしれません。

気になる症状がある方、思い当たるクセがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
お口の小さな違和感が、改善のきっかけになるかもしれません。