歯周病成立のメカニズムは
1、「口の中に歯周病を起こす細菌がいること」
2、「歯周病を起こす菌と体を守る細胞が戦う結果(免疫反応の結果)、歯周組織に破壊が起こること」
歯周病発症のメカニズムはこちら
歯周病は、歯周病原性プラークによって引き起こされること。
炎症反応をはじめとした、免疫応答が起きている。
当初は、炎症だけが起きていた歯肉も進行が進むことによって
歯周組織の破壊が引き起こされる。
よって
患者さん全身疾患があると免疫応答に問題が生じ、歯周病が進行しやすくなること。
免疫応答に問題を起こす喫煙によって歯周病の進行リスクが高まること
昨今、歯周病と全身疾患の関係が明らかになってきました。
また歯周病学会では医科歯科連携をより推進するために 歯周炎を一つの塊として評価する指標を 「感染」「炎症」「機能」という三つの視点から検討しているようです。
炎症の程度を反映し、医科歯科連携取れるようにした指標が発表された
PISA
(1)歯周炎症表面積;periodontal inflamed surface area(PISA) ・・・歯周組織の検査結果から炎症の程度を 定量化した指標であり、歯周病を一臓器の慢性炎症 巣として客観的に捉えることができる注目すべき指 標である PISA は、歯周病学会歯周病専門医申請書の様 式 8(図 1)に記載されている
歯周ポケット深さ(probing pocket depth:PPD)と
プロービング時の出血(bleeding on probing:BOP)から算出したもの
で、 PPD は 6 点法で行い、
1 歯単位の BOP 陽性数を反映 させることによって、
1 口腔単位の炎症表面積を求めたものである。
全身と歯周病の両者の根底には「炎症」があり、
歯周病の病名が解明されるにつれ、
炎症を見直そうという考えが広まってきた。
現在、
「炎症」が歯周組織を破壊し、
また全身にも影響を及ぼす本質であること。
このように昨今の歯周治療のゴールの概念は 歯周ポケットをなくすことではなく、
炎症の臨床的指標であるBOP(プローブ時出血)をなくすことに考え方が変わってきた。
つまり、歯周病とは歯周組織における炎症反応が主におきていることで
それによって
結果として、
はぐきが破壊され、歯槽骨がとけだすことによって
歯がぐらぐらすることで物がかめなくなる。
しかし、時間をかけておきるから
その間の、血が出やすい状態の炎症反応がさまざまな弊害を引き起こすことが
示唆されています。
よって、歯周病対策は
原因であるプラークが体にとって病的な状態にならないレベルまでブラッシングなどによって
コントロールし、炎症状態がない歯肉にすることが重要であることが言える。
これを行うのが
セルフケアとプロケアである。
セルフケアとプロケアで説明します